相続人が22人 ― 92歳の私が経験した「静かな大仕事」

10年前に主人を亡くしました。
私たちには子どもがいませんでした
ので、相続のことなど
「自分には関係ない」
と思っていました。

ところが、ある日友人から
「相続のことなら経験豊富な人がいる」
と紹介されたのがマスコメさんでした。
心細さを抱えながら相談に伺うと、
私の話を最後まで静かに聞いたうえで、
こう提案してくださいました。

「遺言書がなかったので、法定相続分で
 分割するのが一番確実です」

私はその言葉に納得し、マスコメさんの
紹介で司法書士に相続登記を依頼する
ことにしました。
司法書士が登記の準備として相続人の
調査を行ったところ、相続人が22名
いることが分かったのです。

主人の思いを胸に

私は主人が生前に大切にしていた思いを
胸に、法定相続分に当たる相続財産の
1/4を現金で分けることを決めました。

その内容を記した手紙を、マスコメさん
が原稿にしてくださり、相続人へ発送
しました。
もちろん、この過程では弁護士法や
税理士法に抵触しないよう、顧問弁護士
や顧問税理士と協業しながら処理が進め
られました。

「誰かは反発するのでは…」と胸がざわ
つき、夜も眠れない日もありました。
けれど、不思議なほど静かに、誰からも
異論なく話がまとまっていったのです。

お金と書類のやり取り

いよいよ手続きの段階になると、
司法書士から
「登記完了の前に現金振り込みを済ませ
ましょう」と案内がありました。
お金を受け渡すのと、必要な書類を渡す
のは同時履行で進めることになっていま
した。

振込が確認されたとき、胸の奥にあっ
た不安が少しずつ和らいでいきました。
その後、登記の手続きも予定通りに進み
ました。

プロに頼んでよかった

すべての手続きが無事に終わったとき、
私はようやく肩の荷を下ろせました。
何も問題なく完了できたのは、専門家に
相談したからです。

マスコメさんは
「私は大したことしていませんよ」
と言いました。
でも私は知っています。
見えないところで、いくつもの調整や
配慮をしてくださったことを。

人生最後の大きな仕事を、静かに、
そして確実に終えることができたのは、
プロの力のおかげでした。

👉 相続は、誰にでも訪れる「現実」です。

私のように気づいたときには相続人が
20人以上になることもあります。
一人で抱え込むのではなく、信頼できる
人に相談する。
それが、心の安らぎにつながるのだと、
92歳の私は身をもって知りました。

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