「亡くなったお父さんは、かっこいい?かっこ悪い?」

東京のとある法律事務所にて…。
先日、相続に関する勉強会に参加した。
弁護士や税理士、相続コンサルタントな
ど、相続問題の専門家が集まる場だ
った。そこには、すでに相続を経験した
人や、これからの準備を考えている人も
多くいた。

エピソード(相続をめぐる会話)
懇親会の時間。
参加者同士で話をしていると、ある男性
がこう語った。

「父が亡くなったとき、すでに相続の
 準備をしていたおかげで、家族で揉め
 ることなく手続きが進んだんです。
 父は生前にしっかり話し合いをしてく
 れていたし、遺言も残してくれていた
 ので、本当に助かりました。」

彼の話を聞きながら、周りの人たちは
深くうなずいていた。
誰もが「そんな風に準備してくれる親は
ありがたい」と思ったはずだ。

しかし、その場にいたもう一人の男性は
違った。

「うちは大変でしたよ。
 親父は『俺が死んだ後のことなんか、
 知らん!』って言って、何の準備も
 しなかったんです。
 それで兄弟で揉めに揉めて、遺産
 分割の話し合いは地獄でした。
 正直、親父にはもう少し考えて
 ほしかったですよ。」

その場の空気が少し沈んだ。
誰もが心の中で「かっこ悪いな」と
思ったはずだ。

結論:かっこいいお父さんとは?
家族を思い、事前に準備をする人。
大切な人に負担をかけないように、
できることを考える人。
そういう人は、かっこいい。

逆に、「自分が死んだ後のことは知ら
ない」と投げ出す人。
家族に面倒を押しつけてしまう人。
そういう人は、かっこ悪い。

相続は、必ずいつか訪れるもの。
あなたは、どんな父親になりたい
ですか?

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